四十肩・五十肩は、特に発病した初期には痛みが強く夜に目を覚ますほどの痛さになることもあります。
また、痛いからと言って動かないでいるとますます肩関節が固くなってしまうこともあります。正式には肩関節周囲炎と呼ばれるこの病気、一体どうして?
四十肩五十肩は治る?
症状が出てから1年若しくは1年半ほど続き、痛みは自然に軽くなっていくと言われています。
もちろん個人によって治るまでの期間は異なりますしそのまま放置すると日常生活の不自由が続き、運動障害が残る危険性もあります。
肩の痛みが徐々に広がっていくのが急性期です。この時に無理に肩を動かしたり運動を行ったりすると、症状が悪化する可能性があります。また肩を冷やすと痛みが強くなるので、温めて安静に過ごすことを心掛けましょう。
次第に痛みが治まっていきますが、関節の動く範囲が限られてしまうので日常の動作に支障をきたしてしまいます。引き続き肩を温め、関節の動く範囲を広げるためにストレッチを行いましょう!
ストレッチ方法
肩の痛みが弱まってきたら、温めながら少しずつ動かしていきます。動きが少しづつ良くなれば、自宅で行える振り子運動などで訓練をしましょう!
振り子運動とは?
痛くない方の手を机の上に置いて身体を前に倒し、痛む方の手を下に垂らす
膝を屈伸させて腰から上の部分を揺らすことによって、肩、腕、手を前後に振る
同じようにして左右に振る
同じようにして時計回り、半時計回りと円を描くように振り、動きを大きくしていく
肩の力で動かすのではなく、身体の反動を使って動作を行うことが大切です。痛みがある場合はこの運動はしないでくださいね!
日常生活ではどんなことに気を付ければ良い?
夜に眠っているときに、痛い方の肩が身体の下敷きにしない。肩を布団から出さない。(冷やさない)
朝に目覚めたときに血液の流れが悪くなり筋肉がこわばって肩の痛みも増したと感じたらマッサージを行い、血液の循環を促しましょう。この時に痛みの強い部分を直接マッサージすると、悪化して炎症を起こす恐れがあるので、痛い部分は避けて周りをマッサージするようにしましょう!
腕の運動
あおむけになって寝ころび腕をわきにつけて肘を曲げて直角に起こす
そのまま手をゆっくりと左右に倒す(痛みがあるときは無理をしない)
この動作を5、6回程度繰り返す
蒸しタオルを使う温め方
タオルをお湯で濡らし、電子レンジで温めるなどして蒸しタオルを作る
やけどしない程度に温まったら、蒸しタオルを肩の痛い部分に広めに当てる
タオルの上からドライヤーの熱を当てる
この動作を1回10分を目安に、朝と夕方に1回ずつ行う
お悩みの方は当院にご相談ください。