昨日のアレルギー性鼻炎についての話の続きです!!

旧世代の抗ヒスタミン薬は副作用としての過剰な眠気!!寝つきは良くなります。ところがその眠気は朝になっても取れないことが多い。

それはなぜかというと、抗ヒスタミン薬はいったん脳内ヒスタミン受容体に結合するとなかなか離れにくいからである。旧世代の抗ヒスタミン薬はなかなかしぶといのである。

その結果何が起こるのか。眠いだけではなく、仕事の能率が低下すること間違いなしの結果であった。

眠くなるだけでは不眠症は治療できない

旧世代の抗ヒスタミン薬を鼻炎+不眠対策に使ってほしくない理由は、そもそも不眠症の治療効果があるか確認されていないからである。眠気をもたらす物質は山ほどあるが、イコール、慢性不眠症の治療効果がある物質とは言えないのである。旧世代の抗ヒスタミン薬は、慢性不眠症患者を対象にして長期処方したときの効能も安全性も確認されていない。したがって慢性不眠症の治療効果があるとうたってはいけないことになっている。

にもかかわらず旧世代の抗ヒスタミン薬、実は市販の睡眠薬としてドラッグストアの店頭で販売されている。「ナゼ…? 効果が確認されていないんでしょ?」という疑問を持った方は機会があれば「使用上の注意」をご覧いただきたい。そこにはこのように書いてある

こんなとき、こんな方の[一時的な不眠]に

○ストレスが多く眠れない
○疲れているのに、神経が高ぶって寝つけない
○心配ごとがあって、夜中に目が覚める
○不規則な生活で、睡眠リズムが狂い、寝つけない

「次の人は服用しないでください。」

1.妊婦又は妊娠していると思われる人
2.15歳未満の小児
3.[日常的に不眠の人]
4.[不眠症の診断を受けた人]

この意書きを見ずに服用しない様にしてくださいね!!

薬の服用での学校や職場で居眠り運転や作業中のケガなどには十分気をつけてください。